「賃貸営業はやめとけ」と言われるのはなぜ!?経験者のリアルな体験談を踏まえて解説します!

家の形をした置物 転職

物件や部屋の間取りを見るのが好きだから賃貸営業をやってみたいけど、周りから「賃貸営業はやめとけ」と言われるから不安……。

筆者
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賃貸営業はきついというイメージがあるので、興味があっても、実際に働くのは不安に感じる人が多いでしょう。

この記事では、不動産会社で賃貸営業を3年間経験した筆者のリアルな体験談を踏まえて、賃貸営業について詳しく解説します。

賃貸営業のきついと感じるポイントや、働きやすい企業の見極め方、賃貸営業のメリットまでわかりやすくご紹介します。

賃貸営業の仕事への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

「賃貸営業はやめとけ」と言われる理由

賃貸契約書
筆者
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まずは、筆者の体験談も踏まえて「賃貸営業はやめとけ」と言われる理由をいくつかご紹介します。

長時間労働・休日出勤

賃貸営業では、長時間労働・休日出勤が当たり前になっている企業が数多くあります。

物件の案内は、顧客の都合が付く時間に行うため、顧客の仕事が終わった後の夕方や夜に案内をするケースも多々あります。

顧客の都合次第では、自分の休日に出勤して物件の案内を行うこともあります。

担当している顧客から問合せがあれば、休みの日に会社から電話がかかってくることもあります。

また、引っ越しシーズンの1〜3月頃は、賃貸営業は繁忙期のため、休日出勤や残業が特に多くなりがちです。

筆者
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筆者が働いていた会社も、残業や休日出勤が当たり前でした。

上下関係が厳しい

賃貸営業を行う不動産会社には、上下関係が厳しい傾向があります。

上司の命令は絶対で、深夜まで飲み会に付き合わされたり、上司の昼ご飯を買いに行かされたり、特に入社したての頃は立場が一番下なので苦労しがちです。

成約のプレッシャーが大きい

賃貸営業は営業職なので、売上が重視される業界です。

顧客に物件を紹介・案内してそのまま成約になれば良いのですが、成約に繋がらないことも多々あります。

ノルマがある会社も多く、営業の業績は他の営業マンと比較され、成約のプレッシャーに日々さらされます。

営業や物件の知識が必要

賃貸営業では、顧客の希望のエリアや家賃、間取り、築年数、立地に応じた物件を紹介し、成約に繋げます。

不動産の売買に比べると専門的な知識は不要ですが、物件の設備や特徴、駅からの距離、周辺環境の利便性や安全性などについての知識を身に付ける必要があります。

そのため、入社してすぐに営業ができるわけではなく、まずは営業のアシスタント業務をしながら物件知識を増やすことからスタートするのが一般的です。

車の運転が必須

基本的に賃貸営業では、車で顧客を物件に案内します。

顧客を乗せて、初めて通る道や狭い道を運転することもあるため、車の運転技術も必要です。

運転が苦手な人にはストレスに感じるでしょう。

筆者
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顧客を乗せて慣れない道を運転するのは、最初はかなり緊張しました。

給料が低い

賃貸営業は、営業の業績が良い営業マン以外は、給料が低い傾向があります。

給料が低く、労働時間が長いため、モチベーションが低下しやすくなります。

土日に休めない

賃貸営業では土日が忙しいため、基本的に土日は仕事で、平日が休みの場合がほとんどです。

家族が土日休みの人や子どもがいる人は、家族との時間が取りづらいでしょう。

クレーム対応もある

入居した後にトラブルが発生した場合や住居に関する説明が間違っていた場合など、賃貸営業では、担当した顧客のクレーム対応に迫られることもあります。

賃貸営業は楽しいという意見もある

賃貸営業をしている人
筆者
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賃貸営業には、大変なことがたくさんありますが、楽しいと感じることや、メリットを感じることもあります。

この章では、賃貸営業のメリットに感じるポイントをご紹介します。

さまざまな物件を内見できる

賃貸営業では、顧客に最適な物件を紹介するために、日頃からいろいろな物件を見て情報を仕入れておくことが重要です。

また、賃貸物件の情報サイトなどに掲載するために写真を撮影しに行くこともあります。

そのため、実際に案内する物件以外にも、マンションからアパート、一軒家、テナントまで、さまざまな物件を内見することができます。

また、新築物件をすぐに案内できるように、建築中の物件の内覧や写真撮影をさせてもらえることもあります。

高級マンションや古い物件の改装したリノベーション物件、珍しい間取りの物件、デザイナーズマンションなど、さまざまな物件を内見できるので、物件が好きな人には楽しいでしょう。

やりがいがある

賃貸営業は、顧客の住宅に関する要望を聞き取り、希望に沿う物件を一緒に探す仕事です。

顧客にとって重要な「住まい」を探す仕事なので、成約に繋がったときや顧客から感謝されたときはとてもやりがいを感じられる仕事です。

引っ越しがしやすい

賃貸営業をしていると、物件や土地にとても詳しくなります。

また、物件の空き情報がいち早く入手できます。

そのため、自分の希望の物件に引っ越しがしやすくなります。

基本的に賃貸営業では、管理会社が管理する物件の仲介をして、成約すると管理会社から家賃の1ヶ月から数ヶ月分が広告料として支払われます。

筆者の勤務していた会社では、営業マン自身が引っ越しをする時には、管理会社からの広告料を敷金や礼金の支払いに充当できたため、通常よりもかなり低価格で引っ越しをすることができました。

出会いが多い

賃貸営業では、日々さまざまな顧客の対応をします。

物件の紹介や案内で、顧客とたくさん会話をするので、顧客と仲良くなることも多々あります。

顧客と仲良くなれば、友人や知り合いが物件を探している時に紹介してくれることもあります。

また、管理会社の人と親しくなることも少なくありません。

チェーン展開している不動産会社であれば、お店同士の交流や店舗移動もあり、会社内での出会いも豊富です。

さまざまなスキルが身に付く

賃貸営業の業務は、営業や接客だけでなく、電話応対、契約書作成、ポスター制作、不動産サイトへの物件の登録、物件の写真撮影など多岐に渡ります。

そのため、賃貸営業を経験すれば、他の職種でも役立つさまざまなスキルが身に付きます。

賃貸営業の業界での勤務経験は、今後のキャリアにも活かせるでしょう。

成果が目に見える

賃貸営業は、月に何件成約したか、金額はいくら売り上げたのかなど成果がはっきりと目に見えます。

売上へのプレッシャーがありますが、良い結果を出せた時は達成感を感じられ、営業成績が良ければ収入もアップします。

学歴なし・未経験でもチャンスがある

基本的に賃貸営業では、運転免許は必要ですが、他の資格がなく営業が未経験でもやる気があれば採用されやすい業界です。

学歴が重視されることも少なく、高卒の人でも採用の可能性が高いといえます。

賃貸営業で良い実績を上げれば、インセンティブがもらえたり、昇格して役職が付いたりして、平均よりも高い年収を得られる可能性があります。

学歴や資格、営業経験がなくても努力次第でチャンスが広がっているところが、賃貸営業の大きな魅力です。

賃貸営業は会社選びが大切

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賃貸営業がきついかどうかは、勤務する会社によって大きく変わります。

賃貸営業の会社でも、残業や休日出勤が少なく、福利厚生が充実していて働きやすい会社もあります。

これから賃貸営業に挑戦しようと検討している方は、働きやすい会社を見極めることが大切です。

筆者
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ここでは、賃貸営業で働きやすい企業の特徴と、ブラック企業の特徴をご紹介します。

働きやすい企業の特徴

賃貸営業で働きやすい企業の特徴は以下の通りです。

福利厚生が充実している

住宅手当や提携施設の利用料金の補助など、福利厚生が充実している企業は、従業員を大切にしているといえます。

宅建などの資格手当てや資格取得のためのサポートがあるかや、有給取得率が高いかもチェックすると良いでしょう。

残業時間や休日出勤が少ない

残業時間や休日出勤が少ない企業は、ワークライフバランスが良く、働きやすい職場といえます。

賃貸営業は、繁忙期に残業や休日出勤があるのは避けられませんが、繁忙期以外の残業や休日出勤が少ない企業を選択しましょう。

ノルマが厳しくない

賃貸営業は、売上ノルマが課されている企業が数多くあります。

ノルマが厳しくない企業の方が、プレッシャーが少なくのびのび働けるでしょう。

セクハラやパワハラの相談窓口を設けている

セクハラやパワハラの相談窓口が設けられている企業は、コンプライアンス意識が高く、働きやすい職場といえます。

ブラック企業の特徴

以下のような特徴がある企業は、ブラック企業の可能性があるので注意しましょう。

求人サイトや求人情報誌で常に人を募集している

求人サイトや求人誌で常に人を募集している企業は、離職率が高く、働きにくい企業の可能性が高いといえます。

いつみても人を募集している企業は避けましょう。

悪い口コミが多い

インターネットで企業の口コミが掲載されている場合は、口コミをチェックしましょう。

良い口コミよりも悪い口コミの方が多い場合は、働きにくい企業の可能性があります。

職場の雰囲気が悪い

面接に行った際に、職場の雰囲気をチェックしましょう。

働いている人が疲れている様子だったり、職場が散らかっている場合は、労働環境が良くない可能性があります。

残業時間や休日出勤が多い

繁忙期以外の時期でも、残業時間や休日出勤が多い企業はなるべく避けましょう。

いつみても夜遅くまで電気がついていて、従業員が働いているような会社は、定時で帰れず長時間労働が常態化している可能性が高いといえます。

まとめ

この記事では「賃貸営業はやめとけ」と言われる理由や賃貸営業のメリット、働きやすい会社の見極め方についてご紹介しました。

賃貸営業は、きついと感じる面が多くありますが、メリットもたくさんあります。

顧客の新生活の住まい探しのお手伝いをする仕事は、とてもやりがいに満ちています。

いろいろな物件を内見することができるので、物件好きな人はワクワクするでしょう。

賃貸営業に転職する場合は、福利厚生の充実度や、残業時間や休日出勤の有無、職場の雰囲気などをチェックして、働きやすい企業を選択することが大切です。

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